4種類の軟部肉腫
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軟部肉腫にはたくさんの種類があり、
その中に「脂肪肉腫」と呼ばれる病気もあります。
この脂肪肉腫は、脂肪を含む細胞が悪性化してできる腫瘍の事を言います。
体のあらゆる部分に発症し、年代層も30代~60代と幅広い病気となっています。
軟部肉腫自体はそもそも発生度の低い病気なのですが、
この脂肪肉腫はその中でも発生率の高い病気です。
この脂肪肉腫は、所見の顕微鏡での検査で大きく4つの種類に分けられます。
脱分化脂肪肉腫・多形型脂肪肉腫・粘液型脂肪肉腫・高分化型脂肪肉腫です。
一番悪性度が高いのが、「脱分化脂肪肉腫」です。
高分化脂肪肉腫の中に、より悪性度が高い肉腫が発生するもので、
今までの治療成績もあまりよくない結果となっています。
その次に高いのが、「多形型脂肪肉腫」です。
これは30%~50%の症例で、肺への転移も見られるので要注意です。
次が「粘液型脂肪肉腫」です。
粘液を含んだ細胞と脂肪の性質をもつ細胞が顕微鏡で確認されます。
治療成績は比較的いい方なのですが、顕微鏡の検査の際に、
円形の細胞が多数見られる場合は悪くなります。
最後に、「高分化型脂肪肉腫」です。
四肢や後腹膜腔に多く発生すると言われていますが、
四肢での例を見ると、この病気で死に至るという確立は2%程度とされており、ほとんどありません。
後腹膜腔でも死亡率は20%とされていて、4つの種類の中では一番悪性度の低い病気となります。
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